第二部「ヒデトvsガキ」(ノンフィクション)

 やあ俺の名はヒデト。みんな知ってるかな。
 でも今俺はちょっと不幸なんだ。
「あっ、ここにもある〜。」
「こら、ガキ動くな!」
「んじゃ、ヒデト俺達先帰るわ。」
「つーわけだ。そうそうガキ。楽しんでけ。」
「うん。」
「うん、じゃねえ。こらこいつ連れてけ!」
 すべては三〇分前、いや四時間前から始まってたのさ。
 あれはみんな楽しくボンバーマンを興じていたとき。
 ガキは本を読んでいた。そう俺のだ。
「ねえねえこれなんて読むの。」
 となりのJちゃんに話しかけてた。んでもってJちゃんは答えにつまってたんだ。
「ねえこれ『じゅうかん』と読むでしょ。」
「だあっ!声に出すなパーたれ!」
 Jちゃんは叫んでいた。
 俺の両親、となりの部屋にいるんだけどな〜。
「じゅ、『じゅっかん』だよな。十巻」
「でもこれ『けもの』でしょ。」
「声にだすな!つーの。」
「ほら馬もいる。」
「やめんか!」
「うわー、すごー。」
 見ればまわりのガキ以外が全員死んでいた。
「こらこら本を上にあげて見るじゃない。後から見えるじゃないか。」
「見せてんだけど」
「なおの事やめろー!」
 ウチウもさけんだ。
 Jちゃんウチウ、ガキのお守りをたのんだぞ。
 でもそんな考えは実現しないって事はあの二人が教えてくれた。
 ボンバーマンを一息ついて、Nが一人で、
「じゃっお先に失礼。」と帰ってしまい。
 我が家にはガキと俺とその他二名と俺の家族だけいた。
 が、その他二名はとってもたちが悪かったんだ。
 それでは我が家大恒例のはっくつ大会。
「ねえねえどこにあるのー。」
「んーと俺はその机のあたりが……」
「いやタンスの上が……」
「こら!手前らガキにへんな事ふきこむな。」
 奴らがガキに入れぢえしてやがるんだ。
「ヒデト、ボンバーマン、お前の番だぞ。」
 今、八—八、つまり最終面クリアに俺達はいそしんでいた。
 で、そのときガキが妖しく動きまわるんだ。
「あっ、みっけ!」
「おお 机の下のを見つけたか。」
「なにィ!こらちょっとまてよ。」
 しまったあっこには秘蔵の写真集が……!
「えっとなになに『ぬれるかじつ』だってえ!あっ!まだある。『しょじょこうせい』なにこれーっ!『ひとみ じゅうななさい』うわーまだたくさんあるぅ!」
「うむ。となりの部屋に両親がいるというのに……」
「やったあヒデト。ラッキーじゃん。」
「て、てめえらな……」
 なんとかしてくれこのバカどもを!
「あっこらガキ、まだあさってんじゃねえ!」
「ねえねえ一番高い奴どれー。」
「えーっとたぶんここかあそこか……」
「こうら教えてんじゃねえ。」
「えーそうかー、俺はたぶん……」
「ウチウ!」
 二人のその言葉通りに動きまわるガキをおさえるため、俺はガキをだきしめた。
「あーへんなとこさわるー。」
「ちがうだろ!」
「あっここにもあるー。」
「やめんか!」
「またさわるー、すけべー。」
 こらそこの二人、日和見してんじゃねえ。
 と、ここで最初の状況にもどるわけだ。